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まえがき 本書はBDS C,α-Cユーザのためのコンパイラ解説書です。 BDS Cは、8ビットCPU用のC言語としては最も有名なもので、標準的なOSといわれるCP/M上で動作し、8080(およびZ80)CPU上で動作するオブジェクトを作成します。開発時期が早かったために多くのユーザーを獲得し,CP/Mでは最も多く利用されているC言語となっています。しかしながら、8ビットCPUに適合させるためにC言語のサブセット(機能圧縮版)となっており、 標準的なC言語の解説書では若干異なる部分があり学習しにくいのも事実です。 特に最近,C言語は16 ビットの世界で盛んに利用されるようになったため、8ビット用のCについてあまり触れられない事が多くなりました。しかし、8ビットCPUを用いたマイコンシステムをC言語で開発したり、CP/M上で動作するプログラムを作成する場合には、BDS Cほど便利なものはありません。 また、BDS Cの兄弟にあたる「α-C」が発売されている事も特筆すべきでしょう。このα-CはBDS Cの廉価版ともいえるのですが、実際にはBDS Cからアセンブラ、デバッガーなどの比較的利用頻度の少ないファイルを取り去っただけで、事実上BDS Cと全く同じものですから学習用、練習用には格好の素材です(なおメーカーによっては、特定のパソコン向けにBDS C、α-CをOEM販売している所もあり、より安く入手する事もできます)。 BDS C、α-Cは利用環境が整備され、バグの少ない安心して使える良質なソフトウェアですが、残念ながらあまりその利用法をまとめた書籍がありません。そこで本書では、その空白を埋める目的でユーザーの立場からその利用法を解説しています。内容は簡単な事からかなり高度な事まで多岐に渡っていますが、初心者からシステム開発に携わる方まで参考になる箇所は多いと思います。持に、ザイログZ80ニーモニックでアセンブラを利用できるように、Z80用CASMプリプロセッサのソースリストを掲載していますのでBDS C のユーザーでZ80の機能をフルに利用したい方、α-Cのユーザーでアセンブラが使いたい方にはその利用価値は極めて高いものとなるでしょう。 また、 本書では逆アセンブルリストなどをインテル、ザイログ両ニーモニックで行ない、どちらの書式に慣れた方でも理解しやすいように考慮しました。 是非とも多くの方がC言語に触れ、その素晴らしさを知って載きたいと思います。 なお、 本書では次のバーショを用いています。 BDS C バージョン1.50a α-C バージョン1.51 昭和61年3月 御手洗 毅
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