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はしがき ソフトウェアの信頼性は, 一般にハードウェアの信頼性より低いといわれています. しかし, テストにかける費用は, ソフトウェアのほうがハードウェアより数段多いのが普通です. つまり, ソフトウェアは手間をかけているにもかかわらず, 製品としての信頼度はいまひとつといったところなのです. これはソフトウェアの技術者が, ハードウェアの技術者より腕が劣っていることを意味するのでしょうか. そうではないと思います. 基本的な問題は, ソフトウェアとハードウェアの複雑さのちがいにあります. ハードウェアは, 形式と機能がきまっている機械命令を解釈し, 忠実に実行すれば事がすみます. しかし, ソフトウェアはそうはいきません, 入力は適用業務ごとに異なりますし, 処理の仕方も業務ごとに異なります. また, 機械命令はそれ自体個々に独立していて, 他の命令間とのインターフェースをとくに考える必要がないのに対し, ソフトウェアで処理する問題には, 機能間に複雑な関連があるのが普通であり. そのインターフェース設計は大変やっかいです. このように, ソフトウェアの信頼性の低さは, その複雑さに起因します. だからといって, 信頼性の低さを容認してよいわけではありません. ゲーム・ソフトのエラーは, まだ笑ってすますことができるでしょうが, 工場の生産ラインを制御するソフトウェアのエラーは, 企業に大きな損害を与えるでしょうし, ばあいによっては, 人命にかかわるような問題になることもあります. それだけに, 信頼性の高いソフトウェアを作成しなければならないという必要性は大きいのです. しかし, 現実には, ソフトウェア作成は, まだまだ個人に依存する部分が多く, 信頼性の問題も, まだまだ個人の技術に依存しがちです. 個人の技術への依存度を低めた高信頼注ソフトウェアの設計手法の確立が望まれています. 本書は, その1 つの考え方である構造化(モジュール化)設計について, 特にマイコンでプログラムを作成している方を対象に, 詳しく紹介しています. 構造化設計の考え方は, もともと大型のコンピュータでプログラムを作成するときに, 有効な手法として注目されてきました. しかし, 最近のように, マイコンといえども大きな記憶容量をもっようになると, マイコンで処理するプログラムも, 従来の大型コンピュータで扱っていたのと同等の規模のものも出現するようになりました. したがって, 構造化設計の必要性は, マイコンの分野まで広がってきています. エレクトロニクス技術の進歩は, 今後, マイコンの処理能力をますます高めていくことになるでしょう. それとともに, プログラムの構造化設計の重要性も大きくなってきます. すでにふれたように, 本書はマイコンでプログラム開発を行う方を対
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