日本語
本書の構成 本書は,DOS/V 対応アプリケーションを開発するためのテクニカル・リファレンス用マニュアルです。 DOS/V の登場により, 「世界の標準機」といわれるIBM-PC でも日本語の使用が可能となりました。これにより, 世界中のパーソナル・コンピュータ市場の中にあって唯一台風の目であった日本市場にも, 海外の安価で高性能なIBM-PC 互換機が入り始め, 今,日本のパーソナル・コンピュータ業界全体が大きな時代のうねりに巻き込まれようとしています。 しかし, 日本ではIBM-PC に対する認識はまだまだ低く,IBM-PC 自体に対するノウハウも皆無に等しい状況です。 さらにDOS/V は, 今日の国際的なハードウェア環境の上に構築されたシステムであり,将来の多国語へのサポートも念頭に置いたシステムですので, 従来のDOS にはなかった多くの複雑な問題も抱えています。 本書ではこれらの点を考慮して, よりよいアプリケーションを作成するための数々の方策を盛り込みました。 まず,1 点は「互換性の問題」です。「IBM-PC は世界中にただ1 つのアーキテクチヤしかないのだから, 互換性は考慮しなくてもよいのに」と考えられる方がまだまだ多いと思いますが, これは大きな誤解です。 IBM-PC とその互換機にはハードウェア的に多くの亜流が存在していますが, これまでのソフトウェアはそれらをサポートしてきたために, それが表だっては見えなかっただけのことなのです( それがノウハウというものでしょう) 。 たとえばBIOS を1 つ取ってみても,IBM のPC-AT,PS/2,PS/55 ではその機能が異なる部分が多々あります。 したがってPC-AT の資料を元にソフトウェアを作成しても,すべてのDOS/V 対応機で完全に動作するとは限らないのです。 NEC のPC-9801 でも,EGC(Enhanced Graphics Charger) を使用するとVM 以前の機種では動作しなくなりますが, それと同じことがIBM-PC にもいえるわけです。 そこで本書では互換性を重視し, 解説を「すべてのDOS/V 対応機で利用可能な機能」に限定しました。その結果, 他のIBM-PC の技術書と比較すると本書の内容はずいぷんと少なくなっていますが, これは「互換性の高いアプリケーション」を作成するために,あえて解説しなかった部分があるためです。 つまり, 本書の解説を基準にアプリケーションを開発すれば, より多くのDOS/V 対応機に対して安定動作が望める, ということです。 2 点目は互換レベルの問題です。 DOS/V に限らず, アプリケーションを開発しているときに, 「これはどちらの方法でも実現できるが, どちらがよりよい方法だろう」と判断に迷うときがあります。 そ
無料アカウントにログインすると、読書・EPUBのダウンロード・音声の再生ができます。