日本語
コンピュータ言語にも色々なものがありますが、1つだけ全てに共通していることがあります。それは、最終的には必ずマシン語になって、あるいはマシン語によって動いているという事実です。 フランス語、英語、スペイン語、日本語……。言葉に種類があるように、マシン語にもいくつかの種類があります。通常、ニモニックによるアセンブリ言語もマシン語といいますが、Z80、8080、8086、6502、6809、80286、80386 ……など、CPUの違いによってマシン語(ニモニック)はバラバラです。さらに、人間の言葉に方言があるように、マシン語にはハードウェアの違いという方言以上に面倒な壁が存在しています。 そのため、同じZ80を搭載したコンピュータでも、実際の用法は機種によって全く違うものとなります。その結果、CPU別にマシン語の解説をしようとすると、どうしてもニモニックそのものの解説が中心になりがちです。また、機種別にマシン語を解説しようとすると、今度はハードウェア・コントロールに関する説明が必須となり、プログラムは急激に現実味を帯びたものになってしまいます。 そもそも、マシン語というものは複数の命令によって意味を成す言語ですから、ニモニックは単なるアルファベット的な存在に過ぎません。したがって、本来ならば基本的なアルゴリズムや基礎テクニックをマスターしてから、現実的なプログラムへと進むべきものです。しかし、それではマシン語に対する興味を持続することが困難となるので、とりあえずゲームなど楽しいことを目標にマシン語を覚えるわけです。 そこで、たとえ順序は逆であっても、ある程度マシン語をマスターしたなら、改めてゆっくりと基礎テクニックを振り返ってほしいのです。なぜなら、ハードウェアをコントロールすることはマシン語のほんの一端であり、その前後のプロセスにこそマシン語の真のテクニックがあるからです。 マシン語プログラムを組む人の中には、プログラムの無駄やアルゴリズムなど、どうせアセンブルすれば隠れてしまうという人もいます。これは、マシン語の基礎を省いてしまったことの弊害かもしれません。せっかく覚えたマシン語ですから、面白くないこともそれなりに知っておくことが大切なのです。 とはいえ、基礎テクニックが基礎のままではヤッパリ面白くありません。そこで、マンガを読むような気分で、つまらない基礎を知識の一部にしてしまいましょう。本書の基礎テクニックは、いわばプログラムの化粧品のようなもの。ちょっぴりプログラムにお洒落をするだけで、プログラムが見違えるほど光り輝くかもしれません。 いかにも機械的なマシン語ですが、アルゴリズムやテクニックというものには芸術に匹敵する‘美’が存在しています。それを追求するかしないか、その事自体はプログラムを組む人の自由です。しかし、マシン語の技術レベルの差とは、案外
無料アカウントにログインすると、読書・EPUBのダウンロード・音声の再生ができます。